ノーボーダー・インプロα

音楽への想いを刻みたい

「いい音楽」との出会い方~リアル編~


○店舗の試聴機での試聴

こちらは地方に住んでいる人には利用できない方法なので恐縮なのだが、
都市部に住んでいてそれなりの規模の店舗が近くにあるなら是非利用してもらいたいのが試聴機の試聴だ。

複数の作品が試聴機にかけられているので、そこからお気に入りを見つけていこう。

 

元々気になっているアーティストのものがあれば迷うことはないが、

まだ自分の知らないアーティストを発掘していきたい場合は

どこから手をつけたらいいかわからないかもしれない。

(※前回の記事でツイッターを用いた音楽の見つけ方について書いたが、

 事前に情報を仕入れておくとスムーズになる)

 

大体試聴機コーナーはロック、ポップ、R&B、ジャズ……といったように

大まかなジャンルで分けられていてその表記がなされている為、

まずは自分の関心のあるコーナーかどうか確認しよう。

(もし明確にジャンルの表記がない場合でもジャケや帯、裏面の説明書きなどで

 おおよそ判断できるかと思う)

 

その中で試聴するものを選んでいく訳だが、店舗の規模によってはかなりの数がある。

よって選別していく必要があるのだが、僕個人が実際に試聴するものを選ぶ際に基準にしているのがジャケットとポップだ。

正確にはまずジャケットの好みで選び、その作品のポップの文章を読んで引っかかったら試聴する、

というのが基本的なパターンである(ジャケットも表現の一種なので好みに合うものは音楽も気に入る可能性が高い)。

 

特に好きなアーティストが引き合いに出されていたり実際に作品に関わっていたりといった情報がポップで確認のできる場合、ジャケに関係なくそれのみで試聴することもあるが。

(またはバイヤーがあまりにも熱烈に推している場合「そこまで言うなら一度聴いてみるか」となる場合もある笑)

 

これはあくまで僕個人の例なので、どういう風に選定していくのかは

実際に試聴していく中で決めていってもらえたらいいと思う。

店舗によってはポップなんて書かれてないというところもあると思うが、

例えば海外アーティストの国内盤やジャズなどはバイオグラフィー等説明が帯や裏面に

載っていることが多いので(ここをそのまま転載してポップとしているケースは結構あるw)、

それを参考にするのもひとつの手だ。

 

それすらもない場合はとりあえずジャケットのイメージのみで選ぶか、それもいまいちピンとこないようなら片っ端から聴いていこう笑

ずっと試聴していると何かみえてくるものがあるはずだ。

 

 

 

○音楽雑誌

ネット上でも音楽の紹介記事は無数にあるが、

能動的に検索をかけて探す必要があるため自分で探そうとすると結構煩わしかったりする。

良くも悪くも雑誌では基本的に今売れている・注目されているアーティストが並んでいて

ざっとチェック出来るため、とっかかりを見つけるにはそれなりに有効かと思う。

 

ただ当然のことながら雑誌単体では実際にどんな音楽か確認することは出来ないので

気になるアーティストがいたら携帯等にメモしておき、ショップに行ったときに試聴するか、なければYouTube等で曲をチェックする―というようにネットと組み合わせる必要がある。

(ここの関連動画で近い音楽性の他アーティストのが出てきたりするので

  そこから掘っていく事もできる。)

 

ピンポイントで気に入るアーティストを見つけられるかも知れないし、

一発でそうはならなくともまずは情報を仕入れておく。

そこからネットや店舗での試聴等へ繋げていき、気に入るものを探していこう。

 

 

○ラジオ

いま聴いている人は少ないかもしれないが、

音楽の情報を仕入れるポピュラーな方法としてラジオも有効かと思う。

いまならインターネットのradikoでクリアな音声で聴くことも出来る。

(また月額300円+税を払ってプレミアム登録すれば全国どこの局の放送でも聴くことができる。

 必須ではないがコストパフォーマンスが非常に高いためラジオ好きな方には絶対的にオススメだ)

 

FM放送を聴いていればいま旬の音楽に触れることが出来るし、

古き良き音楽ならAM放送の番組でみつけやすいだろう。

 

クラシック、ジャズが好きならNHK-FMがオススメだ。

日頃からよく流れているし、不定期で放送されている『今日は一日○○三昧』という番組では

プログレフォークソング、ブラジル音楽、(デヴィッド・ボウイなど)特定のアーティスト、アニソン、ゲーム音楽……

といった、特定のジャンルの音楽を6~10時間近く流し続けるというなかなか気骨のある放送をやっている。

トークを交えながらその分野のことをかなり幅広く知ることが出来るので

自分の関心のある放送は聴いてみて損はない。

 

今日は一日○○三昧』公式ツイッターアカウント⇒@nhk_zanmai

 

 

NHKだけはradikoで聴けないため、もしラジオ機器を持っていなかったり、

ネットでクリアな音声で聴きたい場合は以下のサイトを利用しよう。

 ↓↓↓↓

NHKらじお らじる★らじる

http://www.nhk.or.jp/radio/

radiko同様アプリがあるのでスマホで外で聴くことも可能だ。

 

 

◇その他オススメ番組
・Music Insurance〜音楽は心の保険〜 bayfm72(日) 21:00-22:00

(音楽ライターの岩田由紀夫さんが放送している一時間番組。

 ロックメインだがそれのみならず幅広いジャンルを扱っていて、

 トレンドを押えつつ質の高い音楽を届けてくれる)

 

 

 

 

○人から訊く

友人、何か音楽系のイベントで知り合った人、

職場で知り合った人、ショップ店員さんなど、

とにかく音楽が好きそうな人がいたらとりあえず好きなアーティストや今ハマっている音楽があるか訊いてみる。

ぶっちゃけネットで探すことと比べると、自分の好みにマッチしたものと出会える可能性は低い(笑)

 

ただ、結果的に直接その相手から気に入る音楽を訊けなかったとしても、

普段自分の接していない音楽に触れることはムダではないと思う。

 

好みに合わなかったなら合わなかったで、それなら自分は実際どういった音楽を求めているのか?

といったものがより絞れて見つけやすくなるかもしれないし、

ようは自分のアンテナの感度を高めていくことが大事かと思う。

 

知っている領域が広まっていくほど気に入る音楽を見つけやすくなるというのは

なんとなく想像出来るのではないだろうか?

 

 

少し勇気はいるが、レコード屋の主人やCDショップの店員など、

仕事で音楽に携わっている人に訊ねてみるのは堅い。

なにしろ日頃から膨大な数の音楽と接している訳なので、

それはそれはいい音楽をたくさん知っている。

 

レコード屋の主人ならほぼいつでも暇しているのでw、

自分の好きな作品を置いているならそれをきっかけにオススメを訊いたり、

店内でかかっている音楽が気になったら「これ誰ですか?」と

思い切って話しかけてみよう。

 

愛想のいい主人、ややぶっきらぼうな主人とそれぞれだが、

基本音楽が好きで仕事している訳なので質問されたら嬉しいだろうし

大体好意的に教えてくれるはずだ。

(僕はレコ屋のご主人キッカケでブラジル音楽を聴き始めることになった)

 

CDショップは、ポップを手書きで書いているような店の店員さんなら訊いてOKだろうと思う。

タワーレコードではジャンル毎に担当が分かれていて(小規模の店はそうでないかもしれないが)、

僕は何か問い合わせをしたとき、対応してくれた方に「最近なにかいい音楽ありますか?」とついでに訊ねたりしている(店内放送でかかっているCDのコーナーを尋ねた時など)。

 

やはり音楽が好きだからこそ働いている訳で、快く何かを教えてくれる。

色々聴いているだけのことはあり、大体自分の知らないアーティストの名前をいくつか聞ける。

ーとなればまた自分の領域を広めるチャンスとなる訳だ。

 

 

ややハードルは上がるかもしれないが、

ふとしたタイミングにひと声かけるだけで想像していなかったようないい音楽と出会えるかも知れない。

こういった機会を増やしていけばあなたの音楽ライフはより充実したものになっていく筈だ。

参考にしてみて欲しい。